無理をしない禁煙治療

禁煙したくてもなかなか止められない喫煙者の方は多いです。
しかし喫煙は運動機能を低下させたり、味覚や睡眠にも悪影響を及ぼすものです。
禁煙の効果と運動機能の回復は切っても切れない関係であることをご存知の方は少ないかもしれません。
喫煙者が運動不足解消のためにランニングを始めても、すぐに息切れをして体力がもたないのは単なる運動不足ではなくニコチンによって運動機能が低下していることにも原因があるのです。
禁煙というと我慢とか意志の強さとかいう言葉が思い浮かびますが、無理をしないで禁煙する方法があります。
今までの禁煙治療は吸わないと決めたら一本も吸わず、代わりのガムや飴などを使ったり、気を紛らわすために運動したり何か行動を変えるものがほとんどでした。
この禁煙方法で止められた人はいいですがニコチン依存度が高い人は簡単にはいきません。

新しい禁煙治療は我慢をしないで煙草をやめるのです。
チャンピックスという薬は今までのように喫煙しながら煙草をやめる薬です。

最初の1週間は今までと同じように煙草を吸っても構いません。
吸いたくなければ吸わなくてもいいし、吸いたければ吸ってもいいのです。
そのように今までと変わらない喫煙習慣のまま薬を続けることで吸いたい気持ちが自然と抑えられるようになります。

チャンピックスの成分であるバニクレインはニコチンよりも先に脳内のドーパミン作動ニューロン内のニコチン受容体に結合します。
そうすることでニコチンそのものの結合を遮断します。
ニコチンが結合できる場所がない状態にして、ニコチンを必要としない状態を作り上げ、煙草に対する欲求を抑えることができるようになります。
つまり煙草を吸ってもおいしいと感じなくなるのです。

この禁煙治療は保険適応が12週間と決められています。
1週目は薬を服用しながら喫煙しても構いません。
2週目から禁煙を開始するのですが、このころには煙草を必要としない状態になっているため自然と吸いたくなくなっています。
2週目に入る前から煙草を吸わなくなっているケースが多いです。
ここで気を緩めて服用をやめてしまわないように注意することが必要です。
まだ残りの期間は服用を続け、体の中から煙草を取り除いていきましょう。

簡単な検査とカウンセリングを受けながら自分のタイミングではじめ自分の意志でチャレンジすることで責任感も生まれ大きな達成感が得られることでしょう。