禁煙治療の副作用として鬱症状があらわれる場合

世界では600万人の人がたばこが原因で死亡しているという報告があり、がんや呼吸器疾患などの健康被害を及ぼすことがわかっています。
そのために喫煙が原因となる病気を防ぐ目的から、禁煙を推進する運動が普及しています。
日本でも医療機関で積極的に禁煙治療が行われるようになっており、禁煙外来がある病院であれば保険が適用されます。
禁煙治療の主流の方法となっているものに、禁煙補助剤を服用する方法が登場しており、日本でも2008年にチャンピックスが認可されて使用が行われています。
チャンピックスを服用することで、脳内の受容体と結びつきますので、ニコチン不足による切望感や離脱症状を軽減させる効果があります。
禁煙治療は3か月間にわたって継続する必要性があり、チャンピックスの服用を続けたときの禁煙成功率は49%ほどとなっています。
禁煙補助剤の処方は医療機関を受診することで、医師の判断で処方してもらうことができますが、一定の副作用を発症する可能性があることを知っておく必要があります。
たばこの煙にはセロトニンやドーパミンなどの、脳内神経伝達物質が含まれているために、喫煙者にはこれらの物質の濃度が高い状態が続いています。
禁煙を行うことによって、神経伝達物質の分泌量が下がりますので、鬱の症状があらわれる場合があります。
鬱症状はニコチンの離脱症状とも考えられますが、2週間以上継続して発症したときには別の原因があると言えます。
チャンピックスの副作用としては、吐き気や頭痛、不眠などの症状が知られていますが、鬱や意識喪失などを発症したという報告もあるために、体調不良になったときには医師に相談することが賢明です。
チャンピックスは医薬品ですので、必ず用法や用量を守って使用することが大切です。